野田追川

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本流や支流に治山ダムや砂防ダムがあり、急流河川であるが大きな石が少ない。河床が下がり、川岸が至るところで崩れて垂直の崖になっている。たくさんのイワナやヤマメがいたが、川が荒廃してからは釣れなくなった。またウグイの姿も激減している。

上流の国有林内では治山ダムが建設され、その下流では北海道が砂防ダムを建設している。そして河川管理者が川で工事をすればするほどに川は荒廃している。

巨石の多い川だ。
巨石の多い川。
2006-08-15・加工済・翔平野田追川に釣り 039
たくさんあった巨石が少なくなって来ている。また、上流左手(右岸)の川岸は、石が抜き取られるように崩れ、垂直の崖になっている。
2006-08-15・加工済・翔平野田追川に釣り 056
巨石に混じって小ぶりの砂利が目立ち、巨石が砂利に埋まっている。上流で川岸が崩れていることを示唆している。
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川底が下がり、岸が崩れ、コンクリートブロックの護岸に置き換わっている。その後、川底の砂利が流され、岩盤が露出した。治山ダムによって上流から砂利が流れてこないから、砂利は失われるばかりとなっている。
2006-08-15・加工済・翔平野田追川に釣り 063
川底の砂利が減少すると川底が下がり、川岸から砂利が転げ出るようになる。こうして河岸が崩れて、垂直の崖化する。そして河畔林が倒れ込み、土砂と立木が流れ出す。ちょっとした増水でも泥水が流れるのは、こうした川岸が崩れるからだ。

昨年(2014年)、新たにスリット型の砂防ダムが建設された。どんな効果を狙ったものなのだろうか。

昨年(2014年)、新たにスリット型の砂防ダムが建設された。どのような効果があるのだろうか。

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建設する理由があるのか疑問のある砂防ダム。
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お金をかけた手の込んだダムである。砂利を止める効果がある以上は、下流では砂利不足になり、川底が下がり続ける。
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川底がどんどん下がって行くことになるだろう。
新スリットダムの下流。川の砂利の大きさを見てほしい。巨石がごろごろしていなければならない川なのに、巨石がきわめて少ない。異常な状態にあることを河川の専門家らは見落としている。
新スリットダムの下流。川の砂利の大きさを見てほしい。巨石がごろごろしていなければならない川から、巨石が消えた。異常な状態にあることを専門家たちは見落としている。
下流にもスリットダムが建設されている。そのすぐ上流には鋼鉄製のアングルが組まれたアングルダムがセットで設置されている。
下流にもスリットダムが建設されている。そのすぐ上流には鋼鉄製のアングルが組まれたダムが設置されている。
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スリットの切り込みを多様に変えるなど、お金をかけた手の込んだスリットダム。間口が狭くて、川底を安定させる為の砂利が止められている。この影響は下流を河床低下にさせて川を荒廃させる。砂利の役割を考えていないところに、河川管理者や大学教授、専門家たちの重大なミスがある。
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大量の砂利が止められている。この砂利が小ぶりなのは上流にも治山ダムがたくさんあるからだ。
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神社の鳥居?かと思っていたが、鋼鉄製のアングルダムだった。流木止めのつもりなのだろうが、流木が止まれば砂利も止まることになる。
スリッと式ダムと鋼鉄製アングルダムの配置。
スリット式ダムと鋼鉄製アングルダムの配置。
増水した時の様子。
増水した時の様子。

増水時に大量の流木が、鋼鉄製アングルダムに張り付く。河川管理者は流木を取り除く。また、張り付く、取り除く…皆さんの知らないところで、税金が投入され続けるのです。

その下流では川底の砂利が失われ、岩盤が露出してしまった。サクラマスは、産卵する場所を失ってしまった。

スリット式ダムと鋼鉄製アングルダムの下流数百メートルの地点だが、砂利が流れてこなくなったので、岩盤が露出している。
スリット式ダムと鋼鉄製アングルダムの下流数百メートルの地点。砂利が流れて来なくなり、岩盤が露出している。
砂利が来ないから岩盤が露出し、岩盤が浸食され始めている。
砂利が来ないから岩盤が露出した。岩盤まで浸食され始めている。
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規模の大きな農業用取水堰。

2006-08-15・加工済・野田追川・翔平釣り・024

さらに下流には農業用取水堰(頭首工)がある。この取水堰は固定式で、つまり、砂利が流れ出さない構造になっているから、砂防ダムと同じ効力がある。
更に下流には農業用取水堰(頭首工)がある。この取水堰は固定式である。つまり、砂利が流れ出さない構造になっているから、砂防ダムと同じ効力がある。
取水堰の下流では川底が下がり、川岸が引き倒されるように崩壊が拡大している。
取水堰の下流では川底が下がり、川岸が引き倒されるように崩壊が拡大している。
さらに下流にはJRの鉄橋があり、川底が下がらないように落差工が設置されている。
その下流にはJRの鉄橋がある。川底が下がらないように落差工が設置されている。

2012-08-12・加工済・野田追川・JR橋・落差工・DSC_0210

急流河川だから、巨石がたくさんあるはずなのだが…小ぶりの砂利となっている。増水すれば、川底はどんどん下がり、川岸が崩れることになる。落差工はすでに何度も壊され、壊されては災害復旧工事で再建され続けている。税金を食いものにするまさにゾンビ的落差工だ。
急流河川には、たくさんの巨石があるはずなのだが…小ぶりの砂利ばかりだ。増水すれば、川底はどんどん下がり、川岸が崩れることになる。落差工は既に何度も壊され、その度に災害復旧工事を続けている。税金を食いものに復活する、まさにゾンビ的落差工だ。