落部川水系下二股川

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落部川の支流。巨大な砂防ダムがある。その為、この支流からの砂利の流れ込みまで失った本流の落部川は、河床低下が急速に進行している。

2010-11-06・加工済・トリム・落部川支流下二股川・1号砂防ダム・DSC_0076

2010-11-23・加工済・落部川支流の砂防ダム・DSC_0004
桜野。大きな砂防ダムだ。螺旋型の魚道はついているものの機能しているのか。砂防ダムの堆砂域は砂利で満杯となり、樹林化している。
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樹林化した砂防ダムの堆砂域からは大きな石は絶対に流れてこない。小砂利や砂・シルトばかりだ。
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砂防ダムの堆砂は微細な砂・シルトばかりで樹林化している。
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小さな支流は、苔むしたとても良い川に見えるのだが…。

この砂防ダムの堆砂域は上流へと広がっている。深い谷なので、砂防ダムを埋めた砂利の量は膨大な量だ。しかも、今なお、上流へ向かって堆砂域が広がっている。Google Earthの衛星写真で堆砂の様子を知ることが出来る。

これだけの砂利が下流へ流れるのを止められているわけだから、当然のこと、影響が顕れている。ここ下二股川は奥が深くヒグマが多い。この砂防ダムを撤去すれば、本流の河床低下の進行が治まり、河岸崩壊や山脚崩壊が止まり、河床の礫も回復して多くの魚が繁殖できるようになるだろう。魚が増えれば、里に出ず人目に触れなくて済むヒグマもあるだろう。河川管理のあり方を改善し、ダムを撤去していけば、北海道が制定した生物多様性保全条例にどれほど寄与することになるか。国や道に対する指導影響力のある有識者たちは、正直な科学をして、このような現場を一刻も早く救済していただきたいものである。