私たちの取り組み
今の川は、昔の川と何故、こうも違うのでしょうか。
- 水質良好な清流であるのに、その清流から魚が消える謎。
- 苔むした石が消える謎。
- 巨石が消える謎。
- 緩やかな水辺が失われる謎。
- 川底が下がる謎。
- 川水の水量が減る謎。
- 川底に砂や泥が目立つようになる謎。
川には多くの謎がひしめいています。
私たちは、こうした謎の一つ一つを、現場から情報を拾い、そのなぞ解きを始めました。
そして治山ダムや砂防ダムにたどり着く
そして、たどり着いたのが、治山ダムや砂防ダムなどの河川を横断する工作物でした。
近年、川岸や山が崩れ、土砂や流木が流れ出すような災害が頻繁に起こるようになりました。道路が崩壊したり、橋が流されるような水害も多発するようにもなりました。森林や河川を管理する機関が、治山や治水の目的でダムを建設すればするほどに川が荒廃し、魚が姿を消し、水産資源が失われていくことも分かってきました。更には地下水を抜き、水不足まで引き起こしているのです。そればかりか、災害防除を目的に建設される治山ダムや砂防ダムは、ダムの上流でも、下流でも、川岸や山を崩し、人命、財産を脅かす深刻な災害を連鎖的に喚起していることが見えてきたのです。
今、川は非常に危険な、不安定な状態になっています。大規模な災害が、いつ発生してもおかしくない状況にあります。
これにはダムが深く関わっているのです。近代科学の粋を集めて災害防止のために建設されてきたダムですが、このダムこそが、危険な災害を連鎖的に誘発させる原因となっていることが解ってきました。
では果たして、ダムには、どこに、どのような問題があるのでしょうか。
私たちは小学校5年生で「川のはたらき」を学びました。
ここでは流れる水の働きの基本的なことを学びました。
実は、ダムの問題もこの基本的なところを思い出せば、「なるほど」と気が付く筈です。川のことを紐解く「川のしくみ」をご覧ください。