十勝川水系居辺川
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農道を走っていると、通行止めの標識があった。居辺川沿いの道路の法面が崩壊していた。近年、道路の法面の基礎材の砂利が抜かれて道路が崩壊しているのをよく見るようになった。
現場へ行ってみると、道路脇の川は川底が深く堀り下がっており、コンクリート護岸が崩れ、法面が崩れ落ちていた。河床低下を起こしているから、コンクリート護岸の基礎の砂利が抜けて倒壊、道路の法面が崩れていることが分かった。
上流に落差工があった。川底はコンクリートブロックが敷き詰められ三面張り護岸になっている。沙流川水系「中の沢川」と同じように、河床のコンクリートブロックにより砂利の流下が止められるので砂利の供給が断たれて、その下流の川底が下がったようだ。ちょっとした砂利の需給バランスの狂いが、こんなにも川底を下げてしまう。
川底に何気なくある砂利だが、実は絶妙な需給バランスによって保たれ、その砂利が川底が浸食されないように護っているのだ。
コンクリートブロックの三面張り護岸が延々と続いている。この突起のあるコンクリートブロックを乗り越えて流れてくる砂利は無い。砂利は全く流れて来ていない。沙流川水系「中の沢川」や同水系「アブシ川」と同じ現象だ。砂利が滞ると、その下流では川底が下がり、様々な災害を生み出すことが分かる。
川底の砂利の役割をしっかりと知っていただきたい。