沙流川水系中の沢川
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小さな川だが凄まじいほどの河床低下が進行している。川岸が崩れるばかりか、川に面した斜面が崩壊しているから凄まじい。上流を見たわけではないが、砂防ダムや落差工、帯工など河川横断構造物は見当たらない。それなのに、河床低下が急速に進行している。なぜなのだろうか…?
川はコンクリートブロックが敷き詰められた三面バリになっている。そして、川底に敷き詰められたブロックは突起がついている。つまり、流れてきた砂利はこの突起によって止まるようになっている。三面バリの川全体が砂利を止める機能を持っているということになる。したがって、下流には砂利が流れて行きにくくなるので、下流では河床低下が進行することになる。
河床が下がれば、川に面した斜面が砂山崩しのように崩壊する。
小さな川だが、河床低下の影響を知ることができる。
流れる水は砂利を持ち去る。そして、持ち去られた砂利が上流から流れてきて補われ、川底が一定に保たれている。川に何気なく転がっている砂利は絶妙なバランスで保たれているのだ。砂利の需給バランスが狂えば、その歪みが生じることをこの川は教えてくれている。