沙流川水系千呂露川

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日高の市街地を抜けて、国道237号線を日勝峠に向かって走ったところに沙流川支流の千呂露(ちろろ)川がある。上流にはたくさんの治山ダムや砂防ダムがある。この川は河床低下が進み、川岸崩壊や山脚崩壊などダムのある川特有の荒廃が進んでいる。

2003-04-25?・加工済・●被災前後・沙流川水系千露露川-001
2003年8月9~10日未明の台風10号の大雨で増水する前の4月25日に撮影。護岸に海で使われる消波ブロックが並べられている。
2003-04-25?・加工済・●被災前後・沙流川水系千露露川-002
2003年8月9~10日未明にかけて台風10号による大雨があり、その後に撮影。消波ブロックが跡形もなく流失していた。
2013-06-18・加工済・千露露川・DSC_0013
橋が新設され、コンクリートブロックで護岸されていた。2013年6月18日
2013-06-18・加工済・千露露川・DSC_0011
上流、右手の川に面した斜面が崩れているのが分かる。Google Earthの衛星写真では、この場所のすぐ上手に大きな砂防ダムがある。河原は大きな石が少なく、砂が多いことが分かる。川岸や川に面した山が崩壊していることを示唆している。
2013-06-18・加工済・千露露川・DSC_0002
新設された橋から下流側を見る。川底の低下は確実に進行している。2013年6月18日
2013-06-18・加工済・千露露川・DSC_0009
2003年8月に流された消波ブロックがところどころに転がっている。下流の右手には根っこつきの流木が転がっている。2013年6月18日
2013-06-18・加工済・千露露川・DSC_0025
千呂露川沿いの道路を辿っていくと釣り堀がある。釣り堀につながる橋の上から上流を見る。山斜面が崩落し、川底は下がり、右岸は崩れて崖化した。
2013-06-18・加工済・千露露川・DSC_0039
同橋の下流側。大きな石は見当たらず、小ぶりの石、砂、シルトがやたら多い。
2011-06-14・加工済・トリム・千呂露川・1号砂防ダム・DSC_0209
上流には、大きな砂防ダムがある。2011年6月14日
2011-06-14・加工済・千呂露川・1号砂防ダム・DSC_0204
千呂露川1号砂防ダム。堤高7.5m、堤長202mの大きな砂防ダムだ。完成年度は昭和64年(1989年)3月20日。
2011-06-14・加工済・千呂露川・1号砂防ダム・DSC_0208
河川管理者は北海道室蘭土木現業所。
2011-06-14・加工済・千呂露川・砂防ダムの堆砂域・DSC_0216
複数の砂防ダムがある下流から2番目の砂防ダム。すでに砂利で一杯になり、樹林化も進んでいる。川底は上がり、川に面した斜面を水流が当たるようになって浸食する。
2011-06-14・加工済・千呂露川・DSC_0232
砂防ダムの堆砂域は、さらに堆積を続けている。河畔林も砂やシルト分で埋まるほどの砂利が流れてきている。砂で埋まってしまうと樹林は枯れてしまう異常な状態だ。
2011-06-14・加工済・千呂露川・DSC_0233
砂防ダムの堆砂域。堆砂の上を水が流れるので山斜面を浸食する。崩壊したこの上を車が通れたのだが、道路そのものが崩落してしまった。
2011-06-14・加工済・千呂露川・DSC_0218
砂防ダムの堆砂域。堆砂の上を水が流れるので、斜面は浸食されて道路は崩落した。砂山崩しと同じ原理で道路が崩落したわけだ。堆砂は小ぶりな石が目立ち、砂やシルト分が大量に堆積していることから、上流では川岸が崩壊し、川に面した山斜面が崩れていることが分かる。
2011-06-14・加工済・千呂露川・1号砂防ダム・DSC_0223
かつての道路は崩落してしまった。道路は新しく山側に造られた。ダム上流に溜まり続ける堆砂域は、このように地形をどんどん作り替え、国土を失ってゆく。
2013-06-18・加工済・千露露川・DSC_0157
上流は峡谷だ。