沙流川水系ポロケシオマップ川

沙流川水系ポロケシオマップ川の最新ニュース

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上流には取水堰の他、治山ダムがある。上流のダムで砂利が止められているために、下流では砂利が流され、川底が下がっている。

また、川底を安定させるのは大きな石なのだが、残っていた大きな石も流され、上流からは供給されず、したがって、川底の砂利は小ぶりなものばかりで、増水すれば簡単に流されてしまう。

川底の砂利移動が激しくなったので、増水のたびに川底が下がり、川岸が崩れ、崩れては補修が繰り返されている川だ。

2006-08-22・加工済・沙流川・ポロケシオマップ川・008
国道237号線の橋の上流側。川底の石は小さなものが目立ち、微細な砂が大量に堆積している。川岸の連結ブロック護岸は何度も何度も補修を繰り返している。2006年8月22日。
2003年・貯砂ダムのかなり上流の支流河岸崩壊DV-00799-A-067
2003年4月に撮影したビデオ映像である。ごく普通の小さな川だった。
2003-04-25?・加工済・●被災前・沙流川水系ポロケシオマップ川-009・
2003年の台風で被災を受けたことから、新たに工事が行われ、さらに壊されて、補修を繰り返すうちに川幅が広げられた。
2006-08-22・加工済・沙流川・ポロケシオマップ川・003
国道237号線の下流側。この川はこんなに大きな河ではなかった。川底が下がり、川岸が崩されるたびに補修され、川幅も少しずつ広げられてきた。2006年8月22日。
2003-04-25?・加工済・●被災前・沙流川水系ポロケシオマップ川-001・psd
この川の上流には農業用取水の堰があり、さらに上流をたどると、治山ダムも建設されていた。2003年4月25日。

 

2003-04-25?・加工済2・●被災前・沙流川水系ポロケシオマップ川-002・
【①崩れる前】:治山ダムのすぐ下流。撮影した同じ年の8月9~10日にかけてのフ台風10号の大雨で道路脇が崩れた。ちょうど砂山崩しのように崩れた。2003年4月25日。
2003-04-25?・加工済・●被災前・沙流川水系ポロケシオマップ川-003・
【①崩れた後】:2003年8月9~10日未明にかけての台風10号の雨で川が増水し、林道が崩落した。基礎の砂利が抜かれて崩落した姿だ。

 

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【②崩れる前】:林道が崩壊して補修された真新しい護岸。この林道は同じ年の8月の9~10日の大雨でめちゃめちゃになった。2003年4月25日。
2003-04-25?・加工済・●被災前・沙流川水系ポロケシオマップ川-005・
【②崩れた後】:2003年8月9日~10日未明の台風10号の雨による増水で、川が埋まり、林道が川になった。上流で川岸が崩れ、川に面した斜面が崩れ、土砂と流木で流れが移動してしまったらしい。

 

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【③コンクリート護岸の基礎が堀下がる前】:8月9~10日の大雨の前に撮影した林道。護岸が補修されて間もない新しい護岸。黒い水抜きのホースにご注目ください。2003年4月25日。
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【③コンクリート護岸の基礎が堀下がった後】:2003年8月9日~10日の台風10号の大雨で、川が増水し、川底の砂利が流されてしまった。砂利がすっかりと流され、川底が下がり、コンクリート擁護壁の基礎が抜けて林道の砂利まで抜かれ、林道は陥没していた。

 

2003-04-25?・加工済・●被災前・沙流川水系ポロケシオマップ川-008・
国有林でよく見られる光景だが、林道の開削で山の斜面がズリ落ち、治山ダムの建設で、川底が下がり、林道が崩壊する。自然界の仕組みを理解した取り組みが必要なのだ。2003年8月9~10日の台風10号の大雨後の現地の様子。

治山ダムは川底が下がると川に面した山の斜面が崩れ落ちるので、それを防止するために建設されるダムのことだ。ところが、治山ダムを建設したら、治山ダムの下流では川底が下がり始めるので、川に面した山の斜面が崩れるようなる。また、治山ダムが砂利で満杯になると川幅が広がり、その上を水が蛇行して流れるようになる。蛇行して流れるようになって川に面した山の斜面を浸食するようになり、川に面した山の斜面が崩れ落ちる。

治山ダムを建設したことで、上流、下流共に、山が崩れるようになるのだ。この矛盾に早く気がついて欲しい。もちろんみなさんの税金で建設され、それが原因で山が崩れたり、林道が崩壊しているのが実態なのだ。

しかし、こうした山奥の現場は人の目に触れることはない。山に入ったら、じっくりと観察をしていただきたい。