見市川水系冷水川

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サクラマスの保護河川の見市川の支流だ。この川も水産動物の一切の採捕が禁止されている。林道が通行出来ず、この川に建設されている治山ダムの取材を暫く断念していたが、今春、樹林の葉が出る前に林道を辿った。狭い谷間の川なので、ヒグマとの遭遇の不安がつきまとった。

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色が褪せて見え辛いが、魚釣り禁止の北海道指定サクラマス保護河川を掲げる看板。
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岩山を流れる川だ。巨石が多く見られる。林道はまだ先まで続いているが、今回の取材はここまで。この上流には治山ダムは無い。上流は巨石が挟まり合い、噛み合っている。苔むした巨石の多い急峻な渓流だ。
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治山ダム①は砂利で満砂になり、樹林化している。大きな石が目立つ。
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治山ダム①の下流側。その直下にも治山ダム②がある。下のダム②も満砂なので、砂利が上流に向かって堆砂し、樹林化している。
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治山ダム②も満砂で、樹林化している。
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治山ダム②の下流側。その直下にも治山ダム③があり、満砂になっている。上流に向かって堆積しているので、樹林化している。
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治山ダム③も満砂で樹林化している。
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治山ダム③の下流側。この直下にも治山ダム④があり、満砂で上流に向かって砂利が溜まり、樹林化している。
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治山ダム④も満砂で樹林化している。
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治山ダム④の下流側。ダム本体は、鉄格子で、斜め立ての鋼材で支える構造になっている。この下流にも治山ダム⑤があり、満砂になって上流へ砂利が溜まり、樹林化している。
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治山ダム⑤は満砂になり、上流へ向かって砂利が溜まり、樹林化している。
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治山ダム⑤の満砂になった堆砂域。樹林化している。
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治山ダム⑤の下流側。治山ダム⑤は鉄格子を斜め立て鋼材で支えるタイプだ。
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治山ダム⑥は砂利で満砂になり、樹林化している。
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治山ダム⑥の下流側。背丈の高いササに覆われ見にくいが、このダムの下流にも治山ダム⑦があり、上流に向かって砂利が溜まり、樹林化している。
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治山ダム⑦、ここもすでに満砂で樹林化している。
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治山ダム⑦の下流側。この直下にも治山ダム⑧があり、すでに満砂で、上流へ向かって砂利が溜まり、樹林化している。
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治山ダム⑧は既に満砂で上流へ向かって砂利が溜まり、樹林化している。
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8基の治山ダムのうち、最下流の治山ダム⑧の下流側。巨石の多い川で、挟まり合い、噛み合って動かないので、河床低下は緩慢なようだ。
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巨石の多い川で、挟まり合い、噛み合って動かないので、川底の下がり方は緩慢なようだ。
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下流では巨石が少ない。川底は下がって岸が砂山崩しのように落ちている。
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国道277号線を跨ぎ、見市川に注いでいる。川底が下がり、左岸が崩れて川幅が広がっている。流れが左側へと寄っている。
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ここから苔むした石は見られなくなった。
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国道277号線の直下で見市川に注いでいる。左右の川岸が崩れて、以前より川幅が3倍は広がった。そして、川底も下がり続けている。本流である見市川の激しい河床低下が、冷水川の砂利を吸い出すためだ。

川底の石が安定していないと、サクラマスの卵はふ化する前に流されてしまう。増水すれば川底の砂利と一緒に流されるのだ。かつては産卵期になると沢山のサクラマスがいたのだが、現在は激減している。釣り人を排除しても、サクラマスの繁殖環境が保全されていないのだから、保護河川の体をなしていない。行政の無責任さが招いた資源の減少である。もったいない限りだ。