十勝川水系佐幌川
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上流域に佐幌ダムがあり、さらにその上流には治山ダム「渓間工」が建設されている。佐幌ダムの下流域ではたくさんの落差工が見られる。
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佐幌ダムの上流の小沢に「渓間工」という治山ダムが建設されている。雨が降ると、小沢から林道へ砂利と共に水が流れ出してくる。沢筋を跨いで道を作っているのだから、当たり前のことだ。この小沢の流量に見合った橋をつくれば済むことでアル。それを、こんな小さな沢を大袈裟に掘削してまで治山ダムを造るのだから、言葉に詰まる。この小沢を狙った治山ダム建設は、近年、砂防学で流行りの「渓間工」づくりのようになっている。こうした渓間工は人目に触れない山奥に建設されていることを知っていただきたい。
掘削される前の沢。 源流部の倒木が流れてくる危険があるから造られる「渓間工」。しかし、その源流部は健全な森林である。
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この掘削する行為こそが山崩れを発生させる原因になることは無いのだろうか?
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掘削した斜面が崩れるから取り付け部をコンクリートで塗り固めている。これで大丈夫だというのだろうか。
ここは国有林の山奥深いところだ。このような「渓間工」が何故、必要なのか聞いてみた。「源流部で倒木が発生しており、流れてくるのを防ぐためだ」と言う。そこで源流部を踏査し取材した。しかし、流れてくるような倒木は全く見当たらなかった。また、別組織の異なる立場の役人は「造っておいてから、伐るんですよ」と笑いながら平然と言ってのけた。