鵡川水系ニセパオマナイ川に注ぐ小さな川
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1265林班の沢川を取材していると、本流のニセパオマナイ川に、酷い泥水が流れていた。泥水の発生源を辿ると、小さな沢で工事が行われていた。治山ダムが建設中だった。
泥の発生源を辿らなければ、こんな沢があったことすら気が付かない程の、極小さな沢に、たくさんの治山ダムが建設されていた。今、全道で、こうした小さな沢に次々に治山ダム建設が進められている。
小規模な治山ダムが連続して建設されていた
現場の業者に聞くと、「ダム建設の工事が終わった後に、雨が降って盛土が崩れた」と言う。ダム建設で発生した土砂は、産業廃棄物の扱いで発生土の残土置き場を確保して管理しなければならない。この手間を惜しんで、現場に盛り付けたようだ。
治山事業が山を壊し、川までも荒廃させてゆく。
出来たての治山ダムは、もう土砂で満杯になっていた。工事で発生した土砂を投棄しているということだ。
この日、検査が入ることになっていたらしい。崩土した土砂を盛り直したが、濁水処理を行う余裕もないほど、慌てていたのだろう。私たちの目で見ても、治山の目的からは程遠い、工事のための工事でしかないように思う。しかし、検査は滞りなく認可されるのだろう。