羅臼川
羅臼川の最新ニュース
ニュースはまだありません。
羅臼岳を源流に、知床世界自然遺産地を流れる。
ショートカットなどの河川改修が、次々に行われてきた川である。改修すればするほどに川は暴れ壊れる。暴れては力尽くで押さえ込む。そしてまた壊れたら、押さえ込む。川を一旦、触りはじめると、その後も延々と川を改修し続けなければならなくなるということを教えてくれる川でもある。当然、川が壊れると魚もいなくなる。
サケ、サクラマス、オショロコマなどの魚が消えていく理由を、川の荒廃を知ることで考えていただきたい。
羅臼川の現実を紹介する釣り人のブログを下記に紹介します。
http://blog.goo.ne.jp/dollyvardensalvelinus/e/3910ce55a37a9c7705434c6153a24454
![羅臼岳から流れ出す川。急峻な川だから、川の石は巨石が目立つ。巨石が互いに噛み合い動かなくなっている。そこへ治山ダムが建設され、建設されたことで、川が荒れてきた。じっくりと見ていただきたい。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・上流を見る・DSC_0061.jpg)
急峻河川では、たくさんの巨石が互いに挟まり合い、噛み合って動かないようにして川は自らを安定させている。しかし、ここではダムの建設後、次第に川が荒れてきた。現場で起きている事実をよく見ていただきたい。
![巨石が挟まり合い、噛み合っているのが分かる。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・下流を見る・DSC_0065.jpg)
![治山ダムがあり、流れ下った砂利が止められている。上流の渓谷にあって、河口のような風景となっている。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・ダムは流れ込んだ砂利で次第に埋まっていく・DSC_0077.jpg)
ダムでは水面が水平になる為、流速が小さくなる。だから、流れ下ってきた多くの砂利はここに堆積することになる。急峻な川であるのに、砂ばかりになっている。この風景は、まるで海に注ぐ河口と同じだと気が付いていただきたい。これはまさしく川の終末の姿である。
![湖のように水をせき止めていた治山ダムの下流。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・まだ水が溜まっているダム・DSC_0084.jpg)
![羅臼川の脇に「熊の湯」がある。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・熊の湯の下流・DSC_0089.jpg)
![治山ダム。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・熊の湯の下流のダム・DSC_0090.jpg)
![この治山ダムに近づいてみると…](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0092.jpg)
![治山ダムのすぐ下にも治山ダムが…](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0096.jpg)
![治山ダムの直下は…](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0097.jpg)
![川底が下がらないように、川底にコンクリートブロックが敷き詰められている。その先は巨石が少ない。川底が下がり、右手のかわぎしが崩れているのが分かる。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0100.jpg)
どんなダムでも、ダムの下流では川底が下がり、川岸が崩れ、川に面した山の斜面が崩れ落ちていく。そして、次第に大規模化し災害が多発するようになる。
![治山ダム。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0113.jpg)
![治山ダムの下に、またダムが…](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0118.jpg)
![世界自然遺産登録地には人工の構造物が無いことが条件にされている。そこで、知床世界自然遺産に登録されてから、治山ダムや砂防ダムのスリット化が手がけられるようになった。…???](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2013-12-24・羅臼川・砂防ダムスリット化.jpg)
![ダムに次ぐダム…ダムだらけになっている。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0123.jpg)
![ダム、ダム、ダム…](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0127.jpg)
![引き込み型の魚道が取り付けられている。この姿をスリット化されたダムという人もいるが、スリット化はされていない。なぜなら、魚道の上流側の高さとダムの堤体の高さはほぼ同じなので、へこみを入れた形のダムと考えればよい。だから、このダムの下流では川底が下がる。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0128.jpg)
![ダムの下流では川底が下がり続ける。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0137.jpg)
![ダムが…](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0150.jpg)
![さらにダムが…](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0163.jpg)
![ダムの下流は川底が下がる。だから、川底が下がらないようにするために、川底にコンクリートブロックが敷き詰められる。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0164.jpg)
![川底にコンクリートブロックを敷き詰めても、さらに川底は下がり続ける。コンクリートブロックが水面から上に出て干上がっている。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0170.jpg)
![至る所に、川底が下がらないようにするために、コンクリートブロックが敷き詰められている。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0171.jpg)
![ダムがあれば、下流側には必ず川底を護る「護床ブロック」というコンクリートが敷き詰められている。ダムをつくれば、そうせざるを得なくなるのだ。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0174.jpg)
![同じダムだが、コンクリートブロックが敷き詰められていないところは川底がどんどん下がる。そのため、川岸との落差が開き、川岸が崩れることになる。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0176.jpg)
![またまたダムが…](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0178.jpg)
![近づいてみると…引き込み式魚道付きのダムだった。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0182.jpg)
![そのダムの下流では川底が下がり、川岸が崩れている。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0185.jpg)
![川岸が崩れているその下流にはまたまたダムが。つまり、川底が下がるから、川底が下がらないように砂利を止める必要となるので、次々に砂利を止めるダムが建設されることになるわけだ。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0193.jpg)
![そして、そのダムの下流では川底が下がり、川岸が崩れ…](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0205.jpg)
![さらに下流へと川岸の崩壊が連鎖して続いていく。そして、とうとう住宅地へもその危険が及んでいく。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0222.jpg)
![住民の生命・財産を護るために、崩れた川岸はコンクリートの護岸で固められていくことになるわけだ。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0225.jpg)
![人が住む住宅地は網何が何でも力づくで川を押さえ込むことになる。だから、コンクリートで川はがんじがらめにされるわけだ。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0226.jpg)
![川底をコンクリートで護っていない箇所があればどんどん川底が下がり、川岸が引き倒されるように崩れるから、次々にコンクリートの護岸に作り変えられていく。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0237.jpg)
羅臼川に注ぐ小さな支流にも、ダムが造られている。
![砂防指定地の看板。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0247.jpg)
![小さな川に砂防ダムが…](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0248.jpg)
![小さな川からの砂利の供給もこうして断たれてしまうので、川はますます砂利不足となっていく。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-10-31・加工済・羅臼川・DSC_0251.jpg)