羅臼川

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羅臼岳を源流に、知床世界自然遺産地を流れる。

ショートカットなどの河川改修が、次々に行われてきた川である。改修すればするほどに川は暴れ壊れる。暴れては力尽くで押さえ込む。そしてまた壊れたら、押さえ込む。川を一旦、触りはじめると、その後も延々と川を改修し続けなければならなくなるということを教えてくれる川でもある。当然、川が壊れると魚もいなくなる。

サケ、サクラマス、オショロコマなどの魚が消えていく理由を、川の荒廃を知ることで考えていただきたい。

羅臼川の現実を紹介する釣り人のブログを下記に紹介します。

http://blog.goo.ne.jp/dollyvardensalvelinus/e/3910ce55a37a9c7705434c6153a24454

羅臼岳から流れ出す川。急峻な川だから、川の石は巨石が目立つ。巨石が互いに噛み合い動かなくなっている。そこへ治山ダムが建設され、建設されたことで、川が荒れてきた。じっくりと見ていただきたい。
羅臼岳から流れる川。急峻な川である。挟まり合う程の数の巨石が無い。砂のような小石や小さな礫が多い。これらに転がされて巨石は動きはじめる。上流には複数の治山ダムが建設されている。

急峻河川では、たくさんの巨石が互いに挟まり合い、噛み合って動かないようにして川は自らを安定させている。しかし、ここではダムの建設後、次第に川が荒れてきた。現場で起きている事実をよく見ていただきたい。

巨石が挟まり合い、噛み合っているのが分かる。
巨石が少ないので互いに噛み合えない。川底が下がり、右山の斜面はズリ落ちている。更に河床が下がれば、大規模に山腹崩壊することになるだろう。
治山ダムがあり、流れ下った砂利が止められている。上流の渓谷にあって、河口のような風景となっている。
治山ダムで砂利が止められている。上流域の渓谷の場所が、河口のような風景となっている。これが何を意味するのか、疑問を持っていただきたい。

ダムでは水面が水平になる為、流速が小さくなる。だから、流れ下ってきた多くの砂利はここに堆積することになる。急峻な川であるのに、砂ばかりになっている。この風景は、まるで海に注ぐ河口と同じだと気が付いていただきたい。これはまさしく川の終末の姿である。

湖のように水をせき止めていた治山ダムの下流。
治山ダムの下流。
羅臼川の脇に「熊の湯」がある。
羅臼川の脇に「熊の湯」がある。右手の建物が露天風呂。
治山ダム。
「熊の湯」下の治山ダム。
この治山ダムに近づいてみると…
この治山ダムに近づいてみると…
治山ダムのすぐ下にも治山ダムが…
治山ダムの直ぐ下にも治山ダムが…
治山ダムの直下は…
治山ダムの直下…
川底が下がらないように、川底にコンクリートブロックが敷き詰められている。その先は巨石が少ない。川底が下がり、右手のかわぎしが崩れているのが分かる。
川底が下がらないように、コンクリートブロックが敷き詰められている。その先は巨石が少ない。川底が下がり、右岸が崩れている。

どんなダムでも、ダムの下流では川底が下がり、川岸が崩れ、川に面した山の斜面が崩れ落ちていく。そして、次第に大規模化し災害が多発するようになる。

治山ダム。
治山ダム。現在、大規模な工事によってスリット化されている。
治山ダムの下に、またダムが…
治山ダムの下に、またダムが…奥の上流に見える治山ダムは、現在スリット化されている。
世界自然遺産登録地には人工の構造物が無いことが条件にされている。そこで、知床世界自然遺産に登録されてから、治山ダムや砂防ダムのスリット化が手がけられるようになった。…???
世界自然遺産登録地には人工の構造物が無いことが条件にされている。知床も世界自然遺産に登録されてから、治山ダムや砂防ダムのスリット化が手がけられるようになったが….。
ダムに次ぐダム…ダムだらけになっている。
ダムに次ぐダム…ダムだらけ。巨石が非常に少ない。
ダム、ダム、ダム…
ダム、ダム、ダム…
引き込み型の魚道が取り付けられている。この姿をスリット化されたダムという人もいるが、スリット化はされていない。なぜなら、魚道の上流側の高さとダムの堤体の高さはほぼ同じなので、へこみを入れた形のダムと考えればよい。だから、このダムの下流では川底が下がる。
引き込み型の魚道が取り付けられている。これをスリット化されたダムと思い違いする人がいる。魚道の上流側の高さとダムの堤体の高さが同じなので、単なる凹みを入れた形になっているだけである。だから、このダムの下流は川底が下がり続ける。
ダムの下流では川底が下がり続ける。
ダムの下流では川底が下がり続ける。
ダムが…
また、ダムが…。こちらも引き込み型魚道付きのダムである。
さらにダムが…
更にダムが…
ダムの下流は川底が下がる。だから、川底が下がらないようにするために、川底にコンクリートブロックが敷き詰められる。
ダムの下流は川底が下がる。だから、川底が下がらないようにする為に、川底にコンクリートブロックが敷き詰められる。
川底にコンクリートブロックを敷き詰めても、さらに川底は下がり続ける。コンクリートブロックが水面から上に出て干上がっている。
川底にコンクリートブロックを敷き詰めても、更に川底は下がり続ける。ブロックは、水面から上に出て干上がっている。
至る所に、川底が下がらないようにするために、コンクリートブロックが敷き詰められている。
至る所に、川底が下がらないようにする為に、コンクリートブロックが敷き詰められている。
ダムがあれば、下流側には必ず川底を護る「護床ブロック」というコンクリートが敷き詰められている。ダムをつくれば、そうせざるを得なくなるのだ。
ダムの下流側には必ず川底を護る「護床ブロック」というコンクリートが敷き詰められる。ダムを造れば、そうせざるを得なくなるのだ。
同じダムだが、コンクリートブロックが敷き詰められていないところは川底がどんどん下がる。そのため、川岸との落差が開き、川岸が崩れることになる。
コンクリートブロックが敷き詰められていない所は川底がどんどん下がる。その為、川岸との落差が開き、河岸が崩れることになる。
またまたダムが…
またまたダムが…
近づいてみると…引き込み式魚道付きのダムだった。
近づいてみると…これも引き込み式魚道付きのダムであった。
そのダムの下流では川底が下がり、川岸が崩れている。
そのダムの下流では川底が下がり、川岸が崩れている。
川岸が崩れているその下流にはまたまたダムが。つまり、川底が下がるから、川底が下がらないように砂利を止める必要となるので、次々に砂利を止めるダムが建設されることになるわけだ。
その下流では川岸が崩れ、またダムが建設されている。川底が下がるから、下がらないように砂利を止める必要となる。つまり、砂利を止めるダムが次々に建設されることになる訳だ。
そして、そのダムの下流では川底が下がり、川岸が崩れ…
そして、そのダムの下流では川底が下がり、川岸が崩れ…。この羅臼川には、支川のダムを除いても本流だけで20以上ものダムがある。
さらに下流へと川岸の崩壊が連鎖して続いていく。そして、とうとう住宅地へもその危険が及んでいく。
更に下流へと川岸の崩壊が連鎖して続いていく。そうして、とうとう住宅地へ危険が及んでいく。
住民の生命・財産を護るために、崩れた川岸はコンクリートの護岸で固められていくことになるわけだ。
住民の生命・財産を守るた為に、崩れた川岸はコンクリートの護岸で固められていくことになる。
人が住む住宅地は網何が何でも力づくで川を押さえ込むことになる。だから、コンクリートで川はがんじがらめにされるわけだ。
人が住む住宅地ではコンクリートの護岸が整備されていく。
川底をコンクリートで護っていない箇所があればどんどん川底が下がり、川岸が引き倒されるように崩れるから、次々にコンクリートの護岸に作り変えられていく。
次々にコンクリートの護岸に作り変えられていく。

羅臼川に注ぐ小さな支流にも、ダムが造られている。

砂防指定地の看板。
砂防指定地の看板。
小さな川に砂防ダムが…
小さな支川に砂防ダムが…
小さな川からの砂利の供給もこうして断たれてしまうので、川はますます砂利不足となっていく。
ダムによって支川からの砂利をも断たれてしまうので、川はますます砂利不足となっていく。