十勝川水系渋山川
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渋山川は十勝川水系の、火砕流性火山灰大地を流れる川である。
Google Earthで見ると、沢山の砂防ダムをひと目で見ることができる。最下流部の砂防ダム建設後、急激に川底が下がり始めた。工事が繰り返し行われているが、既に手に負えない深刻な状況になっている。
川底の砂利を失えばどうなるか、砂防ダムが川にどのような影響を与えるのか、川の変貌を学ぶことができる川だ。
砂利は川底が浸食されないように護る大事な役割を持っていることを教えてくれる川だ。
このわずか数年間、取材をする度に、川の姿は急激に変わり、工事が繰り返し行われ続けている。もう手が付けられない状況の中、それでも工事が続けられており、対策工事は泥沼化している。すでに莫大な税金がドブに捨てられてきたハズだ。公共事業評価委員会は冷静に現場を見て、税金のムダ使いをこれ以上させないようにビシバシとメスを入れてほしい。税金を浪費する犯罪行為のように思えてならない現場だ。
工事が行われる以前はどうだったのか? 平成15年(2003年)の写真を「株式会社伊豆倉組」のwebサイトで見ることができる。
http://www.izuarc.com/izuarchome/izukura/koji-h15shibusangawa.htm
砂防ダムが砂利の流下を止めてしまっていることが原因なのに、ダムには一切、触れようとしない。ダムを壊すということは「間違って造ったもの」になってしまうから、絶対にダムの影響は認めない。下流側の対策のみに手をかけてきた管理者や科学者は、この川の「パンドラの蓋を開けてしまった」のだ。
下は別の角度から撮影した写真。
橋の上から下流を見る。2004年06月20日
川底が下がるから岸が引き込まれるように崩れていく。2014年5月17日
渋山川の今後も取材を続ける。北海道の河川管理の在り方の異常さがお分かりいただけただろうか。このような現場を異常と感じないで、今尚、工事が繰り返されている。税金の無駄遣いの最たる現場だ。検証する組織は、吃緊にメスを入れて欲しい。手をかければかけるほど工事の規模が拡大するばかりとなっている。これは、もはや意図的な目論見と言ってもおかしくない。このまま放置すれば莫大な税金がさらにさらに失われ続けることになる。