石狩川水系当別川
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当別川は、石狩川の下流に位置する支流である。上流には、農業用の青山ダムがあり、更にその支流には、複数の治山ダムが建設されている。
当別町の町議に入手していただいた資料によると、治山ダムは実にその数、356基。それに砂防ダムを加算すると、相当な数になる。
ダムのある川に、共通したことだが、川底が下がり、砂利の大きさは小さくなり、微細な砂やシルトが目立つ川となっている。
川底が下がると、河岸が崩壊する。当別町議と市民ネットワーク北海道との現地視察。
地元の町議と市民ネットワーク北海道の人たちに現地を案内していただいた際には、川を覗いても魚を見ることはなかった。かつてはサケやサクラマスが上り、カワヤツメが沢山いたという。ダムがある川では、魚が減少することを知ってほしい。
その川に、大規模な当別ダムが建設された。直近には当別活断層がある。
石狩総合振興局が公表している当別活断層のURLを添える。
URL:http://www.sorachi.pref.hokkaido.lg.jp/kk/skk/dam/toubetu/tddan_90.htm
地図には、活断層が当別ダムのすぐ脇にある。こんな近くに、巨大なダムを建設しても大丈夫なのだろうか…?
ダムから下流の旧・農業用頭首工までの数キロの区間で、護岸工事が行われるという。「ダムの建設計画時の説明では、ダムで川が壊れることは、聞かされていない。今になって、護岸工事をする説明会があった」と、住民が溢す。
河川管理者は、ダムから下流には砂利が流れず、ダム下流全域で川底の砂利が流されて、河床が下がることを知っている。。被災する前に、護岸を整備してしまうという、この事実がそれだ。川岸の崩れは止まらないから、被災するたびに工事が興せる。同じ大河の沙流川でも、二風谷ダム建設後に、ダム下流のほぼ全域で、護岸工事が始まり、自然護岸がどんどん人工護岸に作り変えられている。
こうした護岸工事の経費は、ダムの建設費には計上されていない。便益計算も実にいい加減なものなんだろう。巨大ダムを建設すれば、護岸工事が必要になることは、砂防学の専門家は承知だ。しかし、そのことに微塵も触れない。御用学者の聡明な資質のようだ。
完成した当別ダムのこれからと、当別活断層に、皆さんも是非、ご注目ください。