石狩川水系当別川

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当別川は、石狩川の下流に位置する支流である。上流には、農業用の青山ダムがあり、更にその支流には、複数の治山ダムが建設されている。

青山ダム
青山ダム
青山ダム下流の支流「二番川」の黒部ダム
青山ダム下流の支流「二番川」の黒部ダム

当別町の町議に入手していただいた資料によると、治山ダムは実にその数、356基。それに砂防ダムを加算すると、相当な数になる。

2015-05-23・当別ダム完成後・当別川流域図1/8

ダムのある川に、共通したことだが、川底が下がり、砂利の大きさは小さくなり、微細な砂やシルトが目立つ川となっている。

2005-10-10~11・加工済2・当別川視察・当別町議他 069
砂利が流されて川底が下がり、河岸の砂利が抜かれて河畔林の根が、剥き出しになっている。
川底の砂利が流されて、岩盤が露出している。
川底の砂利が流されて、岩盤が露出している。
川底が下がり、川岸が砂山崩しの仕組みと同じように崩れ、川幅が広がっていく。
青山ダム下流の当別川支流一番川には、「道民の森」がある。その敷地でも、川岸が砂山崩しのように崩れ、川幅が広がっている。魚影は見られない。
微細な砂やシルトが流れるようになるため、川底の石は泥を被る。また、川底の砂利の大きさも小ぶりになる。
ダムのある川では、微細な砂やシルトが流れるようになる為、川底の石は泥を被る。また、川底の砂利の大きさも小ぶりになる。(当別川)

川底が下がると、河岸が崩壊する。当別町議と市民ネットワーク北海道との現地視察。

林道の縁が崩れ、土嚢で応急措置がされていた。
青山ダム下流の当別川支流の二番川の上流では、崩れた林道の縁を土嚢で応急措置が施されていた。上流に治山ダムがある為に、川底が下がっているのが分かる。
崩れた川岸はコンクリートの護岸にされていた。
当別川の下流では、崩れた川岸をコンクリートの護岸にしている。
崩れた川岸をコンクリート護岸にする工事が行われていた。
当別川下流では、崩れた川岸をコンクリート護岸にする工事が行われていた。

地元の町議と市民ネットワーク北海道の人たちに現地を案内していただいた際には、川を覗いても魚を見ることはなかった。かつてはサケやサクラマスが上り、カワヤツメが沢山いたという。ダムがある川では、魚が減少することを知ってほしい。

その川に、大規模な当別ダムが建設された。直近には当別活断層がある。

右側の一段高くなったところと左の段差面がなんと当別活断層なのです。
右側の一段高くなったところと、左の段差面が当別活断層だ。
活断層を確認する当別町議さんと市民ネットワークの人たち。
活断層を確認する当別町議と市民ネットワーク北海道の人たち。

石狩総合振興局が公表している当別活断層のURLを添える。

URL:http://www.sorachi.pref.hokkaido.lg.jp/kk/skk/dam/toubetu/tddan_90.htm

地図には、活断層が当別ダムのすぐ脇にある。こんな近くに、巨大なダムを建設しても大丈夫なのだろうか…?

長野県の「渓流保護ネットワーク」の田口康夫氏も現地視察した。後ろは完成した当別ダム
長野県の「渓流保護ネットワーク・砂防ダムを考える」の田口康夫氏も当別ダムを視察した。
建設しなければならない目的がよく分からない当別ダム
建設しなければならない必要性が、よく分からない当別ダム。下流へは砂利が一切流れ出さない。出てくるのは微細な砂とシルトばかりだ。そうするとダム下流で、何が起きるか?
当別ダムの解説板
当別ダムの解説板
「流域の自然を考えるネットワーク」の宮崎司代表。すぐ脇には高橋はるみ北海道知事名の石が置かれていた。
高橋はるみ北海道知事の立派な銘石と、ダムを視察する当ネットワーク代表の宮崎司。
当別ダムの下流側。
当別ダムの下流側。
当別ダム下流には農業用取水の堰がある。現在は不要となったが、砂利と止める機能があるので、残すようだ。
当別ダム下流には旧・農業用取水の堰がある。現在は不要となったが、砂利を止める機能があるので、残すというが…。
農業用取水堰の数百メートル下流には砂利を止める機能のある落差工(砂防ダム)がある。下流側は川底が下がり、護床ブロックはグシャグシャ、川岸も崩れ、護岸ブロックも崩れている。そればかりか、落差工の護床コンクリート板も壊れはじめている。
農業用取水堰の数百メートル下流には、砂利を止める為の落差工(砂防ダム)がある。落差工の下流側は、川底が下がり、護床ブロックはグシャグシャに。河岸も崩れ、護岸ブロックも壊れている。更に、落差工の大きな護床コンクリート板ですら壊れはじめている。中央部に段差が生じ、コンクリート板が歪んで壊れはじめていることが分かる。

ダムから下流の旧・農業用頭首工までの数キロの区間で、護岸工事が行われるという。「ダムの建設計画時の説明では、ダムで川が壊れることは、聞かされていない。今になって、護岸工事をする説明会があった」と、住民が溢す。

河川管理者は、ダムから下流には砂利が流れず、ダム下流全域で川底の砂利が流されて、河床が下がることを知っている。。被災する前に、護岸を整備してしまうという、この事実がそれだ。川岸の崩れは止まらないから、被災するたびに工事が興せる。同じ大河の沙流川でも、二風谷ダム建設後に、ダム下流のほぼ全域で、護岸工事が始まり、自然護岸がどんどん人工護岸に作り変えられている。

こうした護岸工事の経費は、ダムの建設費には計上されていない。便益計算も実にいい加減なものなんだろう。巨大ダムを建設すれば、護岸工事が必要になることは、砂防学の専門家は承知だ。しかし、そのことに微塵も触れない。御用学者の聡明な資質のようだ。

2014-08-14・加工済・巨大な当別ダム湖・DSC_0356
フクロウ湖と名付けられた当別ダムの湛水域。上流に沢山の治山ダムがあり、河床低下の進行で河岸崩壊・山脚崩壊が見られている。何れ泥で埋まることになる。更にそれだけでは終わらない。上流に向かって砂利がどんどん、どんどん、堆積していくことになる。

完成した当別ダムのこれからと、当別活断層に、皆さんも是非、ご注目ください。