戸切地川

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堤高32m、堤長408mの農業用水用の上磯ダムがある。その下流では砂利が供給されない為に、川底の砂利が失われ、軟弱な岩盤が露出し、急速に河床の浸食が進行している。

ダムからオーバーフローした水が流れる水路はびっしりとブロックが敷き詰められている。
ダムからオーバーフローした水が流れる水路には、砂利は一切流れてこない。川底が浸食されないように夥しい数のブロックが敷き詰められている。
戸切地川・軟弱な岩盤が浸食され顕著な河床低下
巨大ダムの下流に砂利を止める落差工がある。砂利が止められた結果、その下流ではご覧のように、川底の砂利が流されて、軟弱な岩盤が露出し浸食され続けている。
戸切地川・2001-04-05・DV-00444-036
軟弱な岩盤は急速に浸食されている。2001年4月5日

古いコンクリート護岸の下部に、新しい護岸が建設されている。それでも、その下が更に堀下がっている。凄まじい河床低下が起きている。ダムが砂利を止めることが、如何に取り返しのつかない荒廃を招くことになるかが分かる。川の浸食作用の効果が覗える光景である。

倒壊したブロック護岸2002-09-05DV-00777-A-092
古いコンクリート護岸は基礎が抜かれて倒壊してしまった。こうした剥がれ落ちたコンクリートが、下流で大きな被害をもたらすことになる。2002年9月5日
下流にはコンクリートの落差工があり、その下流はがっぽりと掘り込まれている。
コンクリート落差工の下流は、砂利を失い深く、深く、掘り込まれている。2005年9月28日
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河岸が崩壊し後退してゆく。2014年4月13日
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川底が深く堀下がれば、川岸が崩れる。古いコンクリート護岸も次々に崩壊している。
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砂利を止める落差工の下流側には川底が浸食されないようにコンクリートブロックの護床工が設置されているが、ご覧のようにグシャグシャに壊れている。
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落差工下の護床工下流のコンクリート落差工は、ご覧のようにバラバラに壊れている。
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川底の浸食は川底を掘り下げるばかりでなく、川岸を砂山崩しのように崩し、次第に川幅を広げていく。
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川底が細く掘り込まれて、次第に川幅が広がってきた。
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川岸が崩れ、河畔林の根が剥き出しになり、倒れ込むようになってきた。2014年04月13日
2001年4月5日。
上の写真と同じ場所の13年前。河床が堀下がり始め、両岸が崩れて広がり始めている。2001年4月5日
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河床低下は更に進み、古いコンクリート護岸はとうとう落下してしまった。2014年04月13日
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コンクリート護岸の接地面は空洞になっている。下部が抜けて水が通るようになり、接地面が浸食されて剥離する。2014年04月13日
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上流の巨大なダムから流れ出す水は、ドブ化している。2014年04月13日

これら総ては、巨大ダムがもたらす下流が抱える問題である。