鵡川水系ニセパオマナイ川

鵡川水系ニセパオマナイ川の最新ニュース

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治山ダムや砂防ダムが、砂利を止めると川はどうなるのかを知ることが出来る川である。

国道274号線が、この川を横切っている。すぐ上流には林野庁が建設した治山ダムがあり、砂利はここで止められている。その為、下流では川底が下がり、川岸が崩れ、川に面した山の斜面が崩壊し続けている。人間によってニセパオマナイ川は悲惨な姿になってしまった。現在も尚、工事が続いている。手に負えなくなって、泥沼化している。まさに「パンドラの蓋」を開けてしまったのだ。

ニセパオマナイ川の治山ダム。2011年5月22日。
国道274号線の橋のすぐ上手に治山ダムがある。すでに砂利で満杯。谷川なのに、ダムに溜まっている砂利の大きさは小ぶりなものばかりである。増水時にはこうした小ぶりの石や砂、シルトばかりが流れ出す。巨石はこのダムを乗り越えられず、すべて止められてしまう。2007年6月16日

2010-10-04・加工済・ニセパオマナイ川・国道274号線上手の治山ダム・DSC_0929

林野庁や各都道府県の林務の行政機関は、川底が堀下がって山が崩れるのを防止する目的で「治山ダム」を建設する。しかし、ダムは砂利を止めてしまうので、ダム下流では砂利が不足して、川底が掘り下がり、川岸が崩れ、山の斜面が崩壊する。

あれ?変でないか。これじゃあ、まるで「卵が先か、鶏が先か」だ。

源流域の山脚崩壊が起これば、土砂災害や流木災害の危険性が増す。すると、今度は治山からバトンタッチで河川の管理者が、災害を防止することを目的に「砂防ダム」を建設する。

「治山ダム」も「砂防ダム」も、砂利を止めることを目的にしたダムである。砂防ダムの下流では川底が下がり、、川岸が崩れ、山斜面も崩壊するから、更に「砂防ダム」を建設する。その下流でまた、川底が下がり、川岸が崩れ、山斜面が崩壊する。そしてまた、「砂防ダム」が建設される…延々と「砂防ダム」建設が続いていくことになっている。

この発端を考えて見よう。最初の「治山ダム」に原因があることが分かる。「治山ダム」を建設したことで、河岸の崩壊や川に面した山の斜面の崩壊の始まりとなっている。自作自演の災害興し、災害防止の姿が見えてくる。その現場をしっかりと見ていただきたい。

2007-06-16・加工済・ニセパオマナイ川・ 016
2007年6月16日
2007年6月16日。
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2007-06-16・加工済・ニセパオマナイ川・ 027
治山ダムの上流へ向かって、どんどん砂利は溜まっていく。2007年6月16日
2011年5月22日。
2011年5月22日
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国道274号線のすぐ下流では川底が下がり、川岸や川に面した山の斜面が崩壊している。石の大きさは、小ぶりなものばかりだ。2011年5月22日
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2011年5月22日。2011年5月22日

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鵡川との合流点。2011年5月22日