千代志別川
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日本海に注ぐ急峻な川である。大規模な治山ダムが13基あり、全断面魚道が付帯されている。また、下流は川底が広範囲でコンクリート構造物で固められ、まるでコンクリートでがんじがらめにされた川となっている。
上流に最初に建設された治山ダムが引き金になって、川底が下がり始めたのだろう。
ダムがある川に共通した現象は、「川底が下がり」、「苔むした石が消え」、「巨石が消え」、「石が小ぶりになり」、「川岸が崩れ」、「山の斜面が崩れ」、「砂や泥が目立つようになる」ことが特徴だ。
ダム1基の建設をきっかけに、壊れはじめた川を制御しようと、次々にダム建設が始まるわけだ。
その現場を「石狩市民ネットワーク」の皆さんと現地調査を行った。
コンクリート護岸に埋め込まれ、護岸の飾りつけに使用されている巨石は元々川底にあった石だ。この巨石が川底を安定させていたのに、それを取り除いたのだから、川底が掘られるのは自明の理だ。
急峻な川にはこうした巨石があって川底が安定しているのに…どうして理解しないのだろうか…?
河川管理者や川の専門家がそれを疑問にしないことや、工事計画や工事に際しても、そのことに触れないことが不思議でならない。
石狩市民ネットワークとの合同現地調査。治山ダムには、大規模な全断面の魚道が付けられている。このすぐ上流にも治山ダムがある。2011年10月27日
ダムを、スリット化したかのように錯覚させる「引き込み型魚道」
本流の上流域では、治山ダムの新設工事が行われていた。すぐ下流に既設の治山ダムが見える。2012年10月31日
何と、13基目の治山ダムだ。ひしめき合う巨大ダム郡。
急峻な千代志別川は、今後、災害が多発することだろう。コンクリートで遮れば、川は手の施しようがなくなるほど荒れて暴れることを知っていただきたい。今後の取材に、ご注目を。