風連川
風連川の最新ニュース
ニュースはまだありません。
湿原を流れる大きな川である。上流域の一部が自衛隊の矢臼別演習場になっている。風連川の上流の西風連川の演習場内に砂防ダムが建設されたことから、イトウの保護に取り組む関係者が現地調査を行った。自衛隊の敷地であることから、イトウが捕獲されずに良好な環境の中で、資源が保全されてきた。
現地を取材して疑問に思ったのは、湿原を流れる極小さな川に、なぜ砂防ダムの建設が必要だったのかである。湿原にコンクリートの構造物を設置するには、基礎を固定する大規模な開削が必要となる。増水時には分散して流れていた水を集めることになるから、今までとは違う流れになる。従って、保全されてきた良好な湿原への影響は、計り知れなく大きい。
第2号砂防ダムへ向かった。
堤高7m、堤長102mの第2号砂防ダム。下流側。
一般の目に触れることがない場所だからこそ、河川事業が計画される際は、ごく限られた関係者だけで現地の自然環境評価が行われることになる。その時は、正確で真摯な環境調査を求めたい。