遊楽部川水系ナンマッカ川
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ナンマッカ川は、遊楽部川の最も源流にある支流である。治山ダムなどの河川横断工作物はひとつも無い。もはや、ダムの無い川は珍しくなった。ダムの有無で影響を見比べることが出来る貴重な川だ。
ダムの有る川とダムの無い川の違いは、どこでどう見分けられるか。
■ダムの有る川:川底が下がる。苔むした石が激減、あるいは消滅。川岸には微細な砂やシルトが目立つ。川岸は急傾斜か、垂直な崖になっている。流れている水と川岸との間が荒れた河原となっている。川岸と川底の落差が開いているので、川を歩いて渡るためには飛び降りなければならない。車は川岸から転落してしまうので、川を車で渡ることは不可能。川岸の木が倒れ込んでいる。洪水の都度、川が荒れ、元の姿に戻ることはなく、どんどん壊れ続け、規模も拡大していく。
■ダムの無い川:川底は下がらない。苔むした石が多く見られ、巨石の上には苔ばかりか草や木まで生えているものもある。川岸には小石や荒い礫が目立ち、微細な砂やシルトは見られない。川岸は傾らかな水辺になっている。流れている水際まで草木が生育している。川底が下がっていないので、歩いて、あるいは車で渡ることが出来る。川岸の木はとても元気に育っている。例え、洪水であろうと、河岸や山が崩れようと、川は元の姿に復元していく。