沙流川水系ポンオサツ(ユオイ)川
沙流川水系ポンオサツ(ユオイ)川の最新ニュース
ニュースはまだありません。
沙流川の二風谷ダムへ注ぐごく小さな川である。この川岸からは良質なわき水が湧きだしていることから、水くみ場として利用されていた。
小さな川なのだが、上流が開墾されて牧草地化されたため、増水するようになった。この川は国道237号線の下をボックスカルバート(コンクリートの四角いトンネル)で横切っているが、間口が小さく、流木が引っかかったりすれば、水はけが悪くなり、国道237号線の上流側で水が滞る。間口を広げればなんら問題が生じることはないのだが…
その後、この小さな川の規模にそぐわない巨大な砂防ダムが建設された。川の下流には住宅があり、土砂災害対策を講じるという理由なのだろうが、果たしてこんな立派な砂防ダムが本当に必要なのか…?疑問を感じる。
小さな川なので、増水した際に水が走る場所を特定し、土塁など堤防を設置すれば解決できることではないのか。どのような想定がされたのか、血税の無駄遣いの面から、北海道の公共事業評価委員会はしっかりと検証していただきたいものだ。
谷川が増水した時には効率よく流速を早めて流れることになるので、流路の多様な自然環境が失われてしまった。わき水が多いので、ニホンザリガニがたくさん生息しているのに…今はどうなったのだろうか…?
今後は川底が堀下がり、地下水が抜かれて、わき水が涸れることだろう。こんな小さな川であって、河川管理者の触手が伸びてくるのだ。もっと、別の方法で考えることはできないのだろうか…?河川工学や砂防学、環境科学の専門家らはいったいどう評価しているのだろうか…?
疑問を感じる河川事業だ。その脇にはわき水の水くみ場だったという記念碑が建立されていた。