鵡川水系1265林班の沢川
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鵡川水系ニセパオマナイ川に注ぐ小さな沢である。国道274号線から分岐し、占冠村へ続く道道610号線から治山工事の看板が見えた。
あるわ、あるわの治山ダム。
北海道では、こうした小さな沢に、治山ダムが次々に建設されている。小さな沢の入口は狭いので、殆ど人の目に触れることなく、多くのダムが建設されている。
建設現場の看板には「治山施工地」、「治山工事中」とあるが、治山の「ダム」を建設していることが事実だ。
この極小さな川の入口から、3基の治山ダムが見える。
ここは、林道が開削される以前、氾濫原として流勢を弱める役割があっただろう。開削した際に発生した土砂で、河積を狭めれば、川は暴れ出すことになる。こうした人為的なことが原因で、川が暴れる。それを抑止する為に、治山事業としてダム建設が進められているのではないか。更に進展すれば今度は、河川事業として砂防ダムの建設に繋がっていく。災害興しと災害防除事業という自作自演の事業興しの発生源がまさにここに見える。北海道の国有林を管理している各管轄の署長は、以前は林学出身が大半だったが、近年は砂防学出身者が占めている。
しかし、こんなところ誰も行かないし…何しても解んないし。多くの人の目が注がれなければ、山も川も海も壊れるのが、今の社会だ。
林班の番号で呼ばれる、本当に名も無き小さな川である。誰も気付かない。しかし、水の源である大事な森林源流域だ。その小さな沢、川に、近年、治山ダム建設が目白押しである。