鵡川水系百林班の沢川
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鵡川支流ニセパオマナイ川へ注ぐ、小さな川である。国道274号線から道道610号線に入った占冠村方向の山側に、この川にある治山ダムが見える。
![道道610号線の山側のちいさな沢に治山ダムがあった](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-08-31・加工済・ニセパオマナイ川支流百林班の沢川・148-300x199.jpg)
小さな川に、2基の治山ダムが建設されていた。
意識しなければ、目に止まらず通り過ぎてしまう程の小さな沢だ。凡そ誰にも知られることのない治山ダムだ。
![2009-08-31・加工済・ニセパオマナイ川支流百林班の沢川・147](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-08-31・加工済・ニセパオマナイ川支流百林班の沢川・147-300x199.jpg)
治山ダム建設工事は、谷を開削して広く整地していた。
更に上流を辿る。この小さな谷川に、治山ダムを建設する理由がどこにあるのだろうかと疑問を感じる。
![2009-08-31・加工済・ニセパオマナイ川支流百林班の沢川・136](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-08-31・加工済・ニセパオマナイ川支流百林班の沢川・136-300x199.jpg)
暫らく登っていくと、治山ダムが姿を現した。
![小さな沢に不似合いな大きな治山ダムだ。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-08-31・加工済・ニセパオマナイ川支流百林班の沢川・115-300x199.jpg)
![土砂よりも水が溜まっていた。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-08-31・加工済・ニセパオマナイ川支流百林班の沢川・124-300x199.jpg)
![2009-08-31・加工済・ニセパオマナイ川支流百林班の沢川・118](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-08-31・加工済・ニセパオマナイ川支流百林班の沢川・118-300x199.jpg)
![2009-08-31・加工済・ニセパオマナイ川支流百林班の沢川・126](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-08-31・加工済・ニセパオマナイ川支流百林班の沢川・126-300x199.jpg)
![治山ダムの直下。](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-08-31・加工済・ニセパオマナイ川支流百林班の沢川・121-300x199.jpg)
![治山ダムから下流を見る](http://protectingecology.org/wp/wp-content/uploads/2014/10/2009-08-31・加工済・ニセパオマナイ川支流百林班の沢川・120-300x199.jpg)
治山ダムから流れ出すのは、砂利を含まない水だけである。水の浸食作用が働き、川底の砂利は流されることになる。川底が下がり、河岸や山の斜面が崩れ始める。こうして山が崩壊していく。しかし、崩壊した土砂を下の治山ダムが受け止めた…という効果が謳われることになる…。
土砂災害を興し、興した土砂災害の土砂を捕捉して土砂災害を防止する、まるで自作自演の構図である。人知れぬところで行われる治山事業。これが私たちが各地で取材した、北海道の治山の実態だ。