鳥崎川

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鳥崎川の上流には治山ダムの他、1984年に完成した堤高43.6m、堤長72mの農業用水を目的とした駒ヶ岳ダムがある。その下流には1989年に完成した堤高9.5m、堤長230mの巨大な鳥崎川砂防ダムがある。この砂防ダム下流で、2009年に川幅の拡幅工事が行われた。

駒ヶ岳ダムと鳥崎川砂防ダムの関係に疑問があり、2003年に長野県の田口康夫氏を通じて国会議員の中村敦夫氏から、時の首相・小泉純一郎氏に質問主意書を提出している。

質問主意書と質問主意書に対する答弁書は下記のサイトで見ることが出来ます。

http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/155/syuh/s155007.htm

http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/155/touh/t155007.htm

ダムを建設すれば、ダムの下流で必ず川底が低下していく。川底が低下すれば、川岸が崩れ、川に面した山の斜面が崩壊する。その結果、土砂と根付きの流木が流れ出すようになり、土砂災害が発生する。駒ヶ岳ダムの建設後、このダム下流で川底が低下し土砂流出、流木発生が懸念される為、補足用として鳥崎川砂防ダムが建設されたのではないかという疑問である。

駒ヶ岳ダム流入部。
駒ヶ岳ダムの流入部。深い淵になっていたが、すっかり砂利で埋まってしまった。2010年5月6日
駒ヶ岳ダムの川の流入部は土砂が堆積し、広がっている。
駒ヶ岳ダムの流入部は土砂が堆積し、湖面に広がっている。2010年5月6日
駒ヶ岳ダム
駒ヶ岳ダム。2010年5月6日
駒ヶ岳ダム
駒ヶ岳ダムの直下は公園(ロック広場)になっている。2010年5月6日
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ダムの下流は砂利が流される一方なので、川底が下がっていく。その結果、川岸が崩れて崖化する。また、川の石も小ぶりのものばかりになる。2010年5月6日。
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支流でも河床低下が進んでいる。2010年5月6日
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河原の石は小ぶりなものが目立つ。2010年5月6日
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何気なく転がっている流木だが、根っこがついていることに注目。根付きの流木は、川岸や山が崩壊して発生したものだ。2010年5月6日
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川岸は、砂利が抜かれ垂直に崩れている。2010年5月6日
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川底の砂利が流失して、川底が下がり、川岸の砂利が抜かれ、河畔林は根が剥き出しとなり、倒れ込む。これがダムのある典型的な川の姿だ。2010年5月6日
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川底の砂利が流され、川岸の砂利が抜かれて、垂直の崖化している。河畔林も根が剥き出しになっている。2010年5月6日
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巨大な「鳥崎川砂防ダム」。2010年5月6日
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2010年5月6日
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鳥崎川砂防ダム

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鳥崎川砂防ダムの下流には、沢山の帯工が設置されている。ダムで砂利が止められるから、下流では砂利を失い川底が下がる。その砂利を止める為に、帯工が設置される。つまり、ダムの下流では川底が下がることを河川管理者は承知しているということになる。2009年4月5日
2009年4月5日。
同じ場所の下の写真と比較して欲しい。5年後の砂利が失われる事実の現場。2009年4月5日
2014年6月10日。
釣り人と比べても分かるように、極端に川底が下がっている。2014年6月10日
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高速道路脚の下。5年後の2014年と比較していただきたい。2009年4月5日
2014年6月10日。
砂利が流されて川底が極端に下がり、護岸のコンクリートブロックはバラバラに壊れている。2014年6月10日
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高速道路橋の下流側で、川幅が異常に大きく拡げられた。川幅が狭いと水が農地に溢れ出し、被害が発生するという理由だ。ここまで拡げる必要があるのだろうか。 2009年3月6日
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異常に川幅が拡げられた過剰な工事。2009年3月6日
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国道5号線の橋の上流側。川幅を異常に大きく拡げたが、下流の市街地では川幅が狭い。大量の水が市街地に達したら、溢れ出すのでは無いか。下流を考慮せずに川幅を拡げてしまった?そんなはずはない。もはや、被災を見越しての画策にしか思えない。2010年5月6日
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市街地では川幅が上流ほど広くはない。上流から大量の水が流れて来れば、堤防から水が溢れ出す。2010年5月6日
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市街地の川幅は狭いのに、上流で異常に川幅を拡げてしまった。これで、下流域の水害対策や被災復旧工事でも行うことになれば、まさに自作自演の手本である。2010年5月6日
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市街地の川幅は狭い。2010年5月6日
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市街地の川幅は狭い。そして、すぐ海に流れ出ている。満潮時に、上流から大量の水が市街地に到達したら、たちまち堤防や水路から溢れ出し、住宅は水浸しになるのではないか。そうなれば、原因はひとつ。下流域で飲み込めない水量を、上流で川幅を拡げて発生させてしまった河川管理者側の人災であることだ。2010年5月6日
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上流で拡げた川幅に比べると、市街地の川幅は狭い。皆さんの税金が使われている河川工事に、是非ご注目を。2013年12月25日

上流で流量を飲み込めないから川幅を拡げると説明していながら、市街地はそのまま放置している。ご覧のように、盛土もそのままだ。ということは、上流の川幅を拡げた工事は本当は必要なかったという事になる。では、何のために上流での河道拡幅工事を行ったのか?実は、川が操作されて災害を発生させてはいないか?災害が起きれば、莫大な工事費が動く。誰もが無関心であれば、矛盾した工事は次々に行われる。そればかりか、失うことも無かったはずの人命・財産をも落とすことになるのかもしれない。