遊楽部川水系ポントワルベツ川

遊楽部川水系ポントワルベツ川の最新ニュース

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雪が溶けて陽が優しくなる頃、たくさんのウグイが産卵場を目指し、黒い帯に連なる。春の風物詩を見ることの出来る川である。ところが、治山ダムが次々に建設された為、川底の砂利は減少し露出した岩盤が拡がってしまった。河床が下がり川岸が崩れ、泥が流れるようにもなった。ウグイが列をなす、生命感溢れるあの豊かな川は、このまま幻になってしまうのか。残念でならない。

2004-04-19-A・加工済・ポントワルベツ川A 116
この先で遊楽部川支流のトワルベツ川に注いでいる。ポントワルベツ川の「ポン」とは小さいという意味のアイヌ語である。

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川底の砂利が失われ、岩盤化が進む。川底がさがり、川岸は至る所で崩れはじめている。
川底の砂利が失われ、岩盤化が進む。河床が下がるので、岸は至る所で崩れている。

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砂利が失われて、川底の岩盤の露出が広がっている。
砂利が失われて、川底は岩盤の露出が拡がっている。

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砂利が治山ダムによって止められているために、下流では川底の砂利が失われ、川底の岩盤の露出が広がっている。岩盤化が広がれば、魚たちは産卵することができなくなる。
治山ダムによって砂利は止められる。その為、ダム下流では川底の砂利が失われ、岩盤が露出する。岩盤では魚たちは産卵することが出来なくなる。
治山ダムはさらに上流まで作られている。
更に上流でも治山ダムが造られている。

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小さな支流のその先にも治山ダムが…
この小さなポントワルベツ川に注ぐ更に小さな川にも治山ダムが造られた。

土石を発生させる要因など、どこにも見当たらない小さな川をわざわざダム建設のために拡げる。こんなにもたくさんの治山ダムが、一体何の為に必要だというのだろうか。地元の人たちでさえ、こんな源流域まで入らない。人の目に触れることも疑問視されることもない。

標語には、「森と緑と水を育み、災害を防ぐ治山事業 北海道」、「国土を治めてみどり萌ゆ」とある。しかし、「森と緑と水を枯らし、災害を多発させる治山事業 北海道」、「国土を荒廃させてみどり枯れ」と読み替えたくなるほど、それが現場で起きている実際なのである。