遊楽部川水系キソンペタヌ川
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上流に治山ダムがあり、そのダム下流では小ぶりの石や微細な砂が目立つようになった。下流では川底が下がり、川岸が崩れ、川幅が広がっている。急峻な川ならではの巨石も失くなり、苔むした石も見なくなった。
源流域は、垂直な崖が続く。
遊楽部川に注ぐ小さな支流は、かつては苔むした石がいっぱいだった。石は挟まり合い、噛み合って動かない。だから、急峻な流れでも川が壊れることなく安定している。安定しているから石は苔むしている。苔むした石がどの程度あるかで川の安定度を判定することが出来るだろう。川底の石は、粗い礫でサラサラしている。アメマスの繁殖河川として最適な川なのである。
しかし、治山ダムの堆砂は、上流へ向かってどんどん貯まり続けている。その為、下流では川底が下がり、岸や川に面した山の斜面が崩れ落ちている。川底の石は量も大きさも、魚の繁殖には適さなくなって来た。治山ダムを撤去、スリット化すれば、滞った砂利は流れるようになり川は安定する。そうすればサクラマスやサケなど多くの水産資源も回復し、増えることになる。ダムの影響で拡大していく河川荒廃が災害を招く。災害を防止するためにも、安定した川を取り戻す必要がある。今なら間に合う。早急に撤去すべき治山ダムである。