遊楽部川水系キソンペタヌ川

遊楽部川水系キソンペタヌ川の最新ニュース

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上流に治山ダムがあり、そのダム下流では小ぶりの石や微細な砂が目立つようになった。下流では川底が下がり、川岸が崩れ、川幅が広がっている。急峻な川ならではの巨石も失くなり、苔むした石も見なくなった。

右の岸は陸地かしているが、もともと川底で、川底に敷き詰められた護床ブロックがその面影を残している。
陸地化している右岸は、元々は川底で、敷き詰められたコンクリート護床ブロックが草の中に隠れている、
右手にはサケマスふ化場があり、護岸が整備された。川底にあった護床ブロックが水面から上に出ているのが分かる。河床が下がり続けている。
右手にはサケマスふ化場がある。護岸が整備されたが、川底は下がり続けているので、川底に敷設されたコンクリート護床ブロックが水面から出ている。
少し上流の橋から、下流を見た。川底が下がり、右側の岸辺は崩れている。また、巨石が少なく、微細な砂が目立つようになっている。
上流の橋から、下流を見る。川底が下がり、岸は崩れている。巨石は少なく、微細な砂が目立つ。
橋の上流側。巨石が少なくなっており、川底が下がり、水の流れが偏っているのが分かる。また、微細な砂が目立つ。
橋の上流側。水の流れが偏っているのが分かる。川底が下がるので、岸が崩れ、立木が次々に倒れ込むようになった。
さらに上流で、河原に出てみた。巨石がごろごろしているが、量が少ない。また、苔むした石もあるがもっと多かった。
更に上流で、河原が現れた。巨石の量は少なく、苔むした石もまばらだ。水量も少ない。
同じ場所から下流側を見た。奥の方の山の斜面が崩れ落ちていた。下部が浸食されて斜面がズリ落ちたと思われる。また、苔むした石は少ない。
同じ場所から下流側を見る。
左側の岸は崩れて垂直の崖になっている。川底が下がっている証拠である。
岸は崩れて垂直の崖になっている。川底が下がっている証しである。川岸の木は根が剥き出しになっている。増水時には、倒れ込んで流されることになる。
砂利が堆積しているところから、下流を見たところ。石は小ぶりであり、微細な砂が目立つ。
砂利が堆積しているところから、下流を見る。石は小ぶりであり、微細な砂が目立つ。
左側の山の斜面はズリ落ちている。河原には微細な砂が目立つ。
山の斜面は崩れ落ちている。河原には微細な砂が目立つ。奥に治山ダムが見える。
右側の川岸は川底が下がったので、川岸の石がズリ出すように落ちている。木の根っこもむき出しになっているので、木は倒れ、川岸の崩れもさらに拡大することになる。
川底が下がった為、川岸の石がズリ出すように落ちている。木の根も剥き出しになっている。増水時には、木は倒れ込み流され、河岸崩壊が更に拡大することになる。
キソンペタヌ川にある唯一の治山ダムである。螺旋式の魚道が取り付けられているが、果たして機能しているのかどうかは分からない。
キソンペタヌ川の治山ダム。右側に螺旋式の魚道が取り付けられている。
この治山ダムは主ダムと副ダムの2段構えになっている。副ダムの直下では段差が生じている。今後、段差が広がっていくと思われる。また、苔むした石が残されているが、こうした石で河原は満たされていたのである。
この治山ダムは、主ダムと副ダムの2段構えになっている。副ダムの直下で生じている段差は、今後広がっていくだろう。
副ダム・水は右から左へ流れている。
副ダム・水は右から左へ流れている。
主ダムの直下は深いプールになっている。
主ダムの直下は深いプールになっている。
治山ダムの下流側。巨石が非常に少ないし、苔むした石も少ないことが分かる。
治山ダムの下流側。巨石が非常に少く、苔むした石も見えない。つまり、挟まりあって動かない筈の巨石が、ダムによって動き流される不安定な川になってしまった。
深いブナの森に包まれた川である。たった一つの治山ダムが下流全域に及ぼす影響を考えることが必要なのだが…どこからも疑問の声が上がらない。
深いブナの森に包まれた川である。この一つの治山ダムが、下流全域に影響を及ぼす。
垂直な崖が続く。
両岸が、岩の崖で囲まれた狭い「函」になっている。

源流域は、垂直な崖が続く。

岩の上を水が流れ、ところどころで淵をつくり、美しい渓谷となっている。ヒグマも多い。
岩の上を水が流れ、ところどころで淵をつくり、美しい渓谷となっている。ヒグマも多い。

小さな支流は急峻だが、石は挟まり合い、噛み合って動かない。安定しているから石が苔むしているわけだ。川の安定度を石にある苔で判定することもできるだろう。

遊楽部川に注ぐ小さな支流は、かつては苔むした石がいっぱいだった。石は挟まり合い、噛み合って動かない。だから、急峻な流れでも川が壊れることなく安定している。安定しているから石は苔むしている。苔むした石がどの程度あるかで川の安定度を判定することが出来るだろう。川底の石は、粗い礫でサラサラしている。アメマスの繁殖河川として最適な川なのである。

しかし、治山ダムの堆砂は、上流へ向かってどんどん貯まり続けている。その為、下流では川底が下がり、岸や川に面した山の斜面が崩れ落ちている。川底の石は量も大きさも、魚の繁殖には適さなくなって来た。治山ダムを撤去、スリット化すれば、滞った砂利は流れるようになり川は安定する。そうすればサクラマスやサケなど多くの水産資源も回復し、増えることになる。ダムの影響で拡大していく河川荒廃が災害を招く。災害を防止するためにも、安定した川を取り戻す必要がある。今なら間に合う。早急に撤去すべき治山ダムである。