十勝川水系佐幌川

十勝川水系佐幌川の最新ニュース

ニュースはまだありません。

上流域に佐幌ダムがあり、さらにその上流には治山ダム「渓間工」が建設されている。佐幌ダムの下流域ではたくさんの落差工が見られる。

2009-07-01・加工済・佐幌川・新得町・DSC_0493
佐幌ダムの下にある落差工の上流側。川底は砂ばかりだ。
2009-07-01・加工済・佐幌川・新得町・DSC_0498
落差工の下流では、川底が浸食されて深く堀下がっている。

佐幌ダムの上流の小沢に「渓間工」という治山ダムが建設されている。雨が降ると、小沢から林道へ砂利と共に水が流れ出してくる。沢筋を跨いで道を作っているのだから、当たり前のことだ。この小沢の流量に見合った橋をつくれば済むことでアル。それを、こんな小さな沢を大袈裟に掘削してまで治山ダムを造るのだから、言葉に詰まる。この小沢を狙った治山ダム建設は、近年、砂防学で流行りの「渓間工」づくりのようになっている。こうした渓間工は人目に触れない山奥に建設されていることを知っていただきたい。

2012-05-23・加工済・佐幌川・二の沢川・DSC_0684

掘削される前の沢。  源流部の倒木が流れてくる危険があるから造られる「渓間工」。しかし、その源流部は健全な森林である。

2012-05-23・加工済・二の沢林道・治山ダム(渓間工)・DSC_0630
小さな沢に2基の渓間工が建設された。

2012-05-23・加工済・佐幌川・二の沢川・DSC_0643  この掘削する行為こそが山崩れを発生させる原因になることは無いのだろうか? 2012-05-23・加工済・佐幌川・二の沢川・DSC_0650

2012-05-23・加工済・佐幌川・二の沢川・DSC_0659
すぐ隣の沢も左右の斜面を掘削して建設している。掘削したことで山斜面は崩落する危険性を招くだろう。

2012-05-23・加工済・佐幌川・二の沢川・DSC_0679

掘削した斜面が崩れるから取り付け部をコンクリートで塗り固めている。これで大丈夫だというのだろうか。

2012-05-23・・加工済・佐幌川・二の沢川・DSC_0711

ここは国有林の山奥深いところだ。このような「渓間工」が何故、必要なのか聞いてみた。「源流部で倒木が発生しており、流れてくるのを防ぐためだ」と言う。そこで源流部を踏査し取材した。しかし、流れてくるような倒木は全く見当たらなかった。また、別組織の異なる立場の役人は「造っておいてから、伐るんですよ」と笑いながら平然と言ってのけた。