遊楽部川ではこの冬、野生サケやサクラマスが河床内で息づいている時に、4件もの河川工事がおこなわれた。こんなことが現場で行われているのですから、水産資源が枯渇するのも当然のことです。
遊楽部川の上流では、下流と同じように、野生サケの産卵床を重機で踏みつぶし、河床を掘削して流路を切り替える乱暴な護岸工事がおこなわれていました。
さらに追い打ちをかけるように、泥水をそのまま流すのですから、呆れてしまいます。
河川工事では濁水処理をするように厳しく指導されているはずなのですが、現場の監督・指導が行われておらず、ごらんのように未処理の濁水が流されているのです。
函館建設管理部の職務怠慢のひどさを北海道知事は厳しく律していただきたい。これ以上繰り返さないためにも必要です。
ぜひ、みなさんも、河川工事の現場があれば、注意してご自分の目で確かめてください。現場の監督・指導が徹底していれば、こんなことにはならないはずなのですが…
過去には、同じ北海道渡島総合振興局函館建設管理部治水課が、厚沢部町の厚沢部川の河川工事で、泥水を垂れ流していた。
事例として、その時の写真を添えます。
川の下流で濁り水に気がつき、濁り水をたどって行ったら、この発生源にたどり着いたのです。
こうした未配慮な工事現場からの泥水で魚たちが姿を消し、水産資源が失われていくのです。そして、ごく普通の魚たちが希少種になったり、天然記念物に指定されるのです。