北海道新幹線工事に伴う排水で、どの河川もドブ川化が止まらない。
ルコツ川同様に、北海道新幹線トンネル工事「山崎工区」からの排水と、溶出量が国の環境基準を超えるヒ素・セレンなどを含む重金属含有残土の投棄場所からの排水で、ホタテの大規模養殖場に注ぐ山崎川は、酷いドブ川化となっている。
山崎川はドブ化し、魚の姿も見られなくなってしまった。
国や道の認可された事業なのに、こんな川に成り果てるのだ。魚が群れる清流は、悉く失われている。
機構は、国の環境基準の溶出量が130倍超えるヒ素含有の掘削残土を、八雲町に無断で、沢の埋め立て地に運び込んでいた。その現場を住民に見つけられたことから、その後、国家権力を行使して、力尽くで住民の目を排除するようになった。
では、この中で彼らは何をしているのだろうか…?
上流には環境基準超えの有害重金属含有残土の捨て場があり、排水は山崎川に流されている。ではどうなっているのだろうか…?
残土捨て場「黒岩B」からの排水は白濁していた。なぜ排水は白濁しているのか…?
濁水処理を行わずに、山崎川へ排水するようになっていたのである。
ルコツ工区の沈砂池の濁水収容量は、付近の最大雨量時に対応した規模になっているのだが、これは、沈砂池が”空”という条件だと判った。即ち、濁水処理施設を経由せずにルコツ川へ排水する送水管が設置されていたのである。これと同じ事が山崎川でも行われているのだ。
こんなことが現場の施工業者間でまかり通っていたのでは、生物多様性保全など達成出来るはずがない。SDG’sにも反しているこうした手法、状況を工事主体者である独法・鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、しっかりと現場で行われていることを精査し、是正していただきたい。