●お問い合わせ先:TEL 0164-69-2080 石郷岡さん
北海道・羽幌町で映画「ダムネーション」の市民上映会が開催されることになりましたので、ご案内申し上げます。
清流の多い北海道にあって、驚くほどたくさんの治山ダム・砂防ダム、灌漑や治水を目的とした大規模なダムがあります。これらダムの「砂利を止める(貯める)」効果の影響で、ダムから下流全域では、川底が下がる「河床低下」が進行しています。サクラマスの保護河川では、ダムの下流で川底の砂利がサクラマスの卵もろとも流されたり、産卵に適した礫環境が奪われています。河岸崩壊や山脚崩壊の多発、拡大で、微細な砂が発生するようになり、それが河床に沈澱・堆積し、卵が育たなくなっています。
法の縛りで取り締まられている保護河川でありながら、再生産の仕組みを壊すダムの影響には全く触れず、釣り人を排除するばかりの対策では、サクラマス資源枯渇は避けられません。
昔の川を知る漁師や釣り人、川を愛しんできた人たちは、治山ダム・砂防ダムが建設されてから川底が掘り下がり始めたことや、泥が出るようになったこと、サクラマスがいなくなったことに気がつき、疑問の目を向け、川の仕組みを学び、ダムの改善を求めるようになってきました。
ダムが、私たちの水や食や暮らしにどう影響を与えているのか?
ダムの撤去や建設見直しが、何故必要なのか?
何故、多くの関心と行動が、ダム撤去の実現を可能に出来るのか?
様々な立場の人たちの問い考える機会になることを願っています。