北海道新幹線札幌延伸工事を進めている独法・鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、有害残土・無害残土の扱いに関して、粉塵をまき散らさないと説明をしている。
しかし、八雲町では住民への説明とは裏腹に、粉塵の撒き散らし状態が続いている。八雲鉄道建設所には、何度も何度も、粉塵を出さないように申し入れはしたものの、改善される兆しは全く無い。

独法・鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、ひどい組織だ。現場で苦情を申し立てる住民に対して、なんと警察に突き出す対応をしているのが実情だ。改善する思想はまったく無い。住民は決して機構の配慮に努めるという説明を鵜呑みにしてはならない。沖縄県辺野古のように、強権発動してでもやるこの国の実態を彷彿させると同時に、住民には目が向いていないことが身に染みることになるだろう。


独法・鉄道建設・運輸施設整備支援機構が、いかに住民を蔑ろにしているのか、取材した2025年11月14日の現場の状況を見ていただきたい。



出入口を確認したら、4月17日と、どこかが違っていた。
そう、使ったような形跡も無い、あの新品の洗浄用のタンクが無くなっていたのである。タンクが置かれていた場所には草が生長して枯れていることから、水洗いタンクは、一度も使わずに早々と撤去したようだ。
粉塵を落とすには、乾式の粉塵落としでは車両についた粉塵は落ちない。「水洗いしなければ落ちない」と現場の業者は言っていた。だが、「洗浄していたら、洗浄待ちの車両で、数珠つなぎの渋滞になる」と言う。つまりは、住民の健康なんかお構いなしの作業効率を優先させ、水洗いする気など更々ないという訳だ。
新幹線延伸工事の現場は、北海道中のどこの残土捨て場も全く同じように粉塵だらけになっている。





この状況が、12月に入っても続いているのだ。
機構は、道民を地方の人間だとして見下しているとしか言いようがない。
住民が、説明通りになっているか、確認することすらもできないように、国民主権が蔑ろにされた脅し文句を記載したこのような看板は、即刻に外すべきである。
監督官庁の国土交通省に、この現状を訴えて本部の人間に現地に来て確認をしていただき、住民の健康を守るために改善されるように、独法・鉄道建設・運輸施設整備支援機構を戒める厳重な指導をしていただくしか、もはや手立ては無さそうだ。



