ホーム活動内容>実践の記録>厚沢部川支流小鶉川

 

実践の記録

button 厚沢部川支流小鶉川

厚沢部川支流小鶉川頭首工魚道計画については魚道の構造によっては下流で河川が荒廃し、災害が発生することを危惧して提言しているが…

pic11頭首工の魚道はすでに完成しているにもかかわらず、さらに構造物をつくるという

設置した構造物にはすぜに砂利がたまり、この影響が下流に及ぶのに無視されている

 

pic12
頭首工の影響で河床が低下し、川岸が崩れる兆候が見られる

 

頭首工(農業用の水を取水するダム)には、川に張り出さないように、川岸側に引込んだ「コの字型」魚道が建設されたので、これ以上、川に張り出す構造物は建設されないと思っていましたが、砂防ダムの専門家や魚類の専門家、土木工事にかかわる建設会社やコンサルタント会社が構成している「魚道研究会」等が、「魚を上らせてほしいという住民の要望をかなえるためには、魚を魚道に導くために、水を確保する必要がある」と主張したため、むしろ大規模な工作物が建設されてしまいました。

新設された頭首工直下のプール+下流側の減衰プールは、新たに二段構えのダムを建設したようなもので、これまで以上に砂利の供給バランスを大きく壊すことになります。

今後、その影響が顕著も顕れてくると思われます。

魚道計画の検討会では、プールの新設はダムと同じ効果があり、砂利が流れ出す時にタイムラグ(時間差)による砂利流下の仕組みを変えるので、影響を与えるから問題があると提起したのですが、砂防の専門家からは理解を得られませんでした。

川の砂利が大量に流下するのは増水時です。

ダムと同じ効果を発揮する工作物は、増水時に、下流に流れ出す砂利の「粒径(大きさ)」を変え、流下する砂利の量を変えてしまうから、下流に大きな影響を与えると考えています。

理由は新設された2つのプールで、二段構えで流速が減速されるため、掃流力(砂利を運ぶ力)が小さくなり、従って、下流に運ばれる砂利の大きさ・量を変えてしまうからです。

砂利が流下する仕組みを考えれば、誰でも容易に想像できることだと思います。

魚道建設後にはすでに左右両岸の護岸の下流側ではすでに沈み込みが始まり、川側に傾き始めています。これは砂利不足の兆候で、さらに強く顕れて、護岸が崩壊し始めるとともに、下流域の川岸が崩れて、土砂の流出と木の倒れ込みが見られるようになり、土砂災害、流木災害につながって行くと思われます。

現地を知る者として、今後も注目していきます。

魚のために検討される「魚道建設」にはこのような問題があることを知って頂きたいと思って、報告致します。

 

2006年10月4日撮影 写真をクリックすると拡大写真が見れます

 

工事前の頭首工

プール無し

 

 

工事前の下流側の様子

プール無し

 

 

工事前の下流

プール無し

 

2009年7月29日撮影 写真をクリックすると拡大写真が見れます

 

頭首工直下の水位確保のためのプール

 

 

流速を弱めるために下流側に新設された減衰プールと下流側の様子

 

 

 

ホーム活動内容>実践の記録>厚沢部川支流小鶉川